学校校長挨拶

学校長挨拶

仁愛高等学校は、高等学校で看護教育を行う看護科単科の私立の専門高校です。 高校3年卒業の後に2年の専攻科に学び、5年間で看護師の資格を目指します。 1学年2クラス(80名)で、第一看護科(40名)と第二看護科(40名)があり、両クラスとも専攻科卒業時に看護師国家試験に合格して看護師の資格を取得します。 また両クラスとも准看護師の資格取得もでき、第一看護科は専攻科卒業時に、第二看護科は高校卒業時にそれぞれ都道府県の試験に合格して資格を取得します。

このように本校では看護師の職業資格を取得するための学びではありますが、日々の教育を通して人格形成のうえで大きな教育的効用があります。 校内で一定の学習を積んでから病院や介護施設などでの実習が始まり、医療現場で実際の看護を体験します。そこは人が誕生し、人々が病と闘い、人が命の終焉を迎える場です。 そこには心からの喜びや悲しみがあり、崇高な実社会です。 生徒は、それらの体験を通して知らず知らずのうちに命の大切さ、健康の大切を学ぶ一方、人々への思いやり人の立場を尊重する心が育まれて行きます。 本校の実習は、主に地域の基幹病院である会津中央病院及び関連グループの施設において行われます。生徒は恵まれた環境の中で様々な看護体験、社会体験を積んでいます。

看護師の養成には本校のような高等学校の他に、大学、短大、専門学校と多様な教育コースがあります。 これらの中で、中学生の時期に看護への道を選び、高校から看護を学ぶメリットは、年若い感受性豊かな高校生の時分に実体験を通して身に付いていく人々への優しさや思いやりは看護の心となっていきます。さらには、看護の喜び、楽しさ、素晴らしさ又は厳しさなどを学び、働くことの意義や世の中に尽くすことの自覚が備わります。 そうして看護の現場に立つ高校から看護を学んだ看護師さんは、職場定着率が高く、使命感や働く意識がしっかりしていると、医療の現場や地域の方々から信頼されています。

本校の生徒に看護師を選んだ動機を問うと、病院で優しく思いやりのある看護師さんに出会って感動したり、家族や親戚の方に看護師さんがおられてその姿にあこがれて選んだと言います。そうした感動やあこがれが夢に変わり、その夢を仁愛高校で実現しようとしています。人の役に立ち、世の中に貢献できる自分を目指しているのです。 将来看護の現場に立って、『看護は人なり、心なり』を多くの皆様に実践していただきたいと願っています。

仁愛高等学校学校長
佐藤 仁作